2014/11/30

ジョンロブメジャーメント体験リポート。

※久しぶりに長い投稿なので、随時、修正・加筆の可能性あり。
※また、私の2014/11/29の経験を元に書いております。オーダーのやり方や出来ることは今後変わる可能性はあると思います。(なんかこういう事書くと真面目なブログっぽいですね(笑))



さて、色々と都合をつけて、MEN'S EX企画の“丸の内GENTLEMEN DAY”のジョンロブメジャーメント体験に行ってまいりましたので、そのリポートを書いてみます。
履いていく靴は迷いましたが、ブリフトアッシュでジョンロブ2009を磨いてもらう予定が先に入っていたので、それをそのまま履いていくことにしました。
マナーとまでは言いませんが、ブランドのパーティーとかはそのブランドのアイテムを身に着けていくと、一座建立に近付くかと。
ちょっと長いですが、暇つぶしに読んでください。

【なんとなくの目的とか】

1.ビスポークサンプルを見る事
2.既成のジョンロブのサイズ選びに関する自分の考えについて、ビスポーク担当者に意見を聞く事
3.ジョンロブのビスポークに価値があるか、自分なりに確認する事
4.その他、色々気になっていたことを聞く事

【当日の冗長すぎるもろもろ】

朝の5時までお酒を飲んでいました。
足を計測に行くのに、これはいけません(笑)。
よいこはやめましょう。

それからシャワーを浴びたり、少し寝たりした後、表参道に移動しました。
ブリフトアッシュでは初めての方に磨いてもらいました。
同じ店の方でも、人によって磨き方や塗る量には差があるなと感じました。

その後、ピカピカになった靴を履いて丸の内に移動。
ジョンロブに着くと、奥でMEN'S EXのクルーが撮影をしていたので、ひとまずジョンロブ2014なんぞを見学しました。
黒の方は真っ黒というわけではなく、個人的には紺寄りの黒だと感じました。
ミスティカーフの黒とはまた違う感じ。

そして店員の方にビスポークサンプルで気になっていたモデルを持ってきてもらい、じっくりと確認。(以下の写真左、薄茶のボタンブーツ風スリッポン)


(この写真はMEN'S EXのHPより転載。)

これはウルトラよかったですね~。
既成のジョンロブも素晴らしい革ですが、それを遥かに凌駕する良い革でした。
ピッチドヒールで色気がありましたし、そもそもソールやヒールにとんでもなくいい素材が使われていました。

そんなこんなで感心していたところ、ビスポークの担当者の方にご挨拶頂き、計測がスタート。
計測し始めに、MEN'S EXの編集長の方にもご挨拶頂きました。(計測中はMEN'S EXのライターの方にインタビューされました(笑))

計測はまず、椅子に座った状態で、右足を計測紙に乗せました。
周囲をペンでなぞり、足の甲回りを4ヵ所測定。
次に足を押さえられた状態で立ち上がり、ペンの色を変えて改めて周囲をなぞります。
最初から触診といった感じで各部を触られていたのですが、最後にじっくりと全体を触られた気がします。
これを左足でもやって終了。
その結果の計測紙がこれです。



ビスポーク担当者の方の所見としては以下。

・脂肪が少ないため、紐靴の場合、甲が痛くなるのでないか。
・EEワイズまでは無い、既成靴ならばEだと思う。
・かかとが小さいため、既成靴だと抜けることが多いのではないか。
・かかとに角質の固まりがある。
・土踏まずのアーチがえぐれており、きれい。
・甲が両足とも高いが、右足がより高い。よって羽の閉じ方が左右均一にならないのではないか。
・左足人差し指がハンマートゥ気味。
・ラスト#7000だと甲に一部無駄なスペースが出来ると思う。

まぁ他にも細かいものはあった気がしますが、主要なものはこんなところですかね。

ちなみに、計測紙の裏側はこんな感じ。



たぶん裏側は本当にビスポークする場合に色々所見を書き込むんでしょうね。
細かい項目としては以下。

・Name
・First Name
・Location
・Date
・Measures taken by
・Expected comfort
・Expected shape
・Last tried
・Size and width
・Model tried
・Right foot fitting analysis(fingers, articulations, instep, arch, quarters, back, …)
・Left foot fitting analysis(fingers, articulations, instep, arch, quarters, back, …)
・Observations
・N°forme atelier

計測後は待っている人もいなかったので、最初に見たもの以外のビスポークサンプルを見ながらしばしトーク。(ビスポークサンプルは写真撮影禁止でした。残念。)
NIGOさんがビスポークしたような真っ白の物や、茶×白のコンビがあったり、モチーフが手縫いのベルベットスリッポン、ベルルッティのウルティマのようなシルエットに2本ストラップを付けたもの、ワーウィックを素材・ソール含めてワイルドな感じにしたようなもの、などがありました。


(この写真はOPENERSより転載。NIGOさんのビスポーク品。)

まぁ流石に3年前にやっていたキャピタルコレクションのサンプルとかはありませんでしたね。(実際、ビスポークするとなったら見れたりするのかな?)


(この写真はOPENERSより転載。奥のデザインは『TOKYO』というモデル。)

話を聞く限りでは、デザインの自由度はかなり高いと感じました。
チゼルトゥにするもよし、ジョンロブ2010のようなワンピース系にするもよし、ある程度の希望はアップチャージなしでイケるみたいです。
よくあるイニシャルをメダリオンに入れたりとかは、デザインの候補がいくつか現地から提案されるとか。

あと、過去のコレクションで使った革はストックがあれば使えると思います。
逆に言うとオーガストカーフなど、もうストックが無いやつはダメとの事。
あと、コンビ靴に使うような白い革は、本当に白くて良い革は調達、製作共に難しいみたいです。(春夏のデッキシューズに使うようなカジュアルな白い革や、ミスティカーフの白はあるそうです。)

ベルベットも複数色あるとの事。(7色だったかな?)
刺繍のモチーフは自由だが、デザインによっては出来ないものもある。

過去に作ったものや現在進めているものでいうと、ウィリアムをパーツ数少なくしてというオーダーや、ジョンロブ2009のようなオーダーとかがあったそうです。

とまぁ話は尽きない感じでしたが、お待ちの方がいたので、このあたりで御礼を言って店を出ました。
有難うございました。
今度何か買います。

正直ジョンロブのビスポークは『高過ぎる!』という印象を持っていましたが、今回の体験で『高い!』くらいの印象に変わりました(笑)。
プレステージモデルが30万弱の今、一から希望のデザイン、素材で作れて、現地の職人さん&日本の担当者が8か月かけて作るのであれば、92万という値段は高くないのか、、、?。



エルメスのバーキンに100万を使えるのであれば、ジョンロブに100万使うのは悪くないのかもしれない。
職人の仕事に敬意を払うのであれば。

【簡単に結果をまとめる】

1.ビスポークサンプルを見る事

⇒ネット上じゃわからない細かいところや、素材の感じが分かって良かった。
機会があれば、もっと色々現物を見たい。

2.既成のジョンロブのサイズ選びに関する自分の考えについて、ビスポーク担当者に意見を聞く事

⇒ジョンロブだとこれまではラストによって、7Eか7ハーフEを履き分けていたが、サイズとワイズは間違っていない。
計測して気になった点は、ビスポークすれば解決、もしくはより美しくできる。
ビスポークするのであれば、かなり攻めたヴェヴェルドウエストの紐靴でかかとを小さく作ってもらうのがよいと思われる。

3.ジョンロブのビスポークに価値があるか、自分なりに確認する事

⇒価値は確実にあると思います。
今回の計測紙は机に飾って、いつか作れるように頑張りたいと思いました。

4.その他、色々気になっていたことを聞く事

⇒手持ちのオーガストカーフ靴があまりに柔らかいので理由を聞いたら、実際に革が薄い事が分かりました。
それ以外も聞きたい事がいくつかありましたが、聞き忘れました。

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