2014/07/16

裸の王様。

30歳に突入してしばらく経ちました。(といっても30歳8ヶ月くらいですけど。)

最近思うのは、誰からも怒られたり指摘されなくなってきたな、という事です。
まぁこの歳になると、他人の冠婚葬祭のマナーが間違っていようと、食事の仕方が間違っていようと、着ている洋服がダサかろうと、指摘はわざわざしませんよね。普通は。

私、ファッションが好きなので色々ネットを検索して、30代、40代、50代といった方々のファッションブログを読んだり、ツイッターを見たりします。
それで言い方は悪いですけど、私から見てダサいなとか思う方も正直いるんですよ。
でも、その方のブログのコメント欄とかを見ると、称賛のコメントが溢れています。
恐らく、使えるお金も若いころと比べて増えたので、洋服屋さんでも良い扱いを受けているのでしょう。
ダサいと直接否定されることはそうそう無いんじゃないでしょうか。

個人的には、こういうイエスマンばかりが周りにいる状況はすごく怖いなと思います。
何故かと言えば、裸の王様になる可能性があるからです。

知人の会社の担当営業で、知人の前で冠婚葬祭のマナーを間違ったばかりに、黙って担当を外された人がいます。
鮨屋で半可通な薀蓄を大声で語ったり、バーでお酒の飲み方が分かっておらず迷惑をかけたりして、嫌われる人がいます。
どう見てもダサい服装で、ある程度のドレスコードが求められる場所に平気で入って顰蹙を買う人がいます。

そりゃあいい歳した大人のやり取りですから、よっぽどひどいか、よっぽど親しくなければ、直接指摘はされません。
特に食事をする店や洋服屋さんなんかは相手はお客様ですから、基本的には笑顔で対応してくれます。(苦笑いかもしれませんが。)

でも、そういう指摘を受けずに裸の王様化した人は、裏では明確に区別されてしまうのが現実なのかなと思います。
私の知るいくつかの鮨屋は、いい歳して無粋な客や、物の分かっていない客には、良い物は出さなかったりします。
そういう区別を否定する方もいますが、シンコとか面倒臭い割に利益の上がらない、しかも数の限られたものをそういう客に出すと、おかわりとかして食べつくされたりするんですよ。実際。

まぁ適当に色々と書きましたけど、結論としてはですね、指摘してくれる人がいるような環境に身を置くのが大事だと思います。
別にそれは誰でもいいと思うんです。
ファッションに全然興味の無い昔の友人に『お前、そのジャケット全然似合ってないぞ』とか言われるのが良いのかなと。

最近、洋服屋だろうと床屋だろうと、どこへ行っても自分より若い店員ばかりで『そのブーツお洒落ですね』とか『今日の服装、かっこいいですね』とか言われる事が多くなり、これは恐ろしいと思ってこんな事を書きました(笑)。

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