2015/08/08

白と茶のスペクテイターが売ってない。

今年はもういらないのですが、リネンのパンツに優雅に合わせられるような白と茶のスペクテイターシューズが欲しいです。

一通り見た感じだと、ジョンロブのビスポーク品が良いなって感じなんですが、値段がね(笑)。
一応、ジョンロブで聞いてみたところ、既成のオーダーではコンビシューズはダメだそうで、やはりビスポークしか無いとの事。
ただな〜、前にビスポークの担当者に聞いたら、良質なホワイトバックが無い的な事言ってたんだよな〜。
買うとなれば探してはくれそうですけどね。
なお、ジョンロブジャパンだと殿様商売全開でビスポークは全額前金だと思い込んでいたんですが、半額前金でもOKみたいです。(だからといって、買えません(笑))

まぁ夢の世界の話はこのくらいにして。
現実的な話をすると、既製品で納得のいく品質のスペクテイターシューズって売ってないんですよね。
白と黒だとアンソニークレバリーのレイジーマンなんか良いなと思いますけど。

気になるビスポークメーカーに聞きに行ってみようかな〜。
でも真面目な話、国内のビスポークメーカーでスペクテイターの経験豊富なところって無い気がするんだよな〜。
例えば、国内のビスポークテイラーの場合は、本格的な礼服の経験が殆ど無いだろうし、この辺りのニッチな話になると靴でも服でも、海外の老舗に一日の長があるのかなと感じます。

話が逸れてきましたが、この辺りが貴族文化の無い日本における、洋装の文化的限界なのかもしれません。(あくまでも現時点で、ですが。)
日本人は勤勉ですし、真面目ですから、現地の技術を身につけ、凌駕する事は可能でしょう。
実際、現時点で凌駕している方もいらっしゃるでしょうし、現地で活躍している日本人が多い事も知っています。
でも、昔から実際に貴族相手に服や靴を作ってきて技術を継承してきた職人と、それを資料でしか知り得ない職人のどちらが本質的に”正しい”ものを作れるか聞かれたら、前者のような気がするんだよな〜。

この辺りの話はなかなか難しいです。。
ワインとかウィスキーも同じだと思うのですが、やはり連綿と続いてきた歴史があるし、現地の土、水、空気があるわけですよ。
同じ材料、同じ製造過程でも、違う場所で作れば味が変わるんです。

本題から外れ過ぎたので、この辺でやめます。



う〜む、今日の投稿で書いた内容は不愉快に感じられる方もいるかもしれません。
以前ちょろっと書きましたが、私は40代以降の楽しみにビスポークは取っておいているため、まだビスポークしたことはありません。(まぁ死ぬまでに一回はビスポークしてみたいので、近くやるかもしれませんけど。)
よって、現在の国内外のビスポーク事情を本質的に理解していない可能性があり、見当違いの事を言っているかもしれません。
まぁこういう事を考えている変な人もいるんだ〜という事で、ご容赦ください(笑)。

2 件のコメント:

シロ さんのコメント...

連続コメントで失礼致します…

後半部分で仰っていた事、僕個人としては全く同感です。勿論作り手によりますが、技術的な部分では既に多くの日本人職人さんが本場を凌駕していると思います。ただ、文化的なもの、雰囲気といったところでは到底敵わないだろうと。もの凄く失礼な物言いで迷いますが、所詮は真似事ですからね。僕としては、そのあたりはそういうものだと割り切っていますし、オーダー品に求めているものはフィッティングの良さだったり技術的な精緻さだったりするので、今後しばらくは日本の職人さんにお願いしようと思っていますが、文化的なものが欲しくなったら、色々な物欲を封印してクレバリーなんかに行ってしまう事もあるかも知れません。

スペクテイターシューズ、ラルフローレンの本店にEG製の良い雰囲気のものがありましたが、日本では悲しい事に取扱いが無いですね。。。

kazamashunsukeさんが気になられているビスポークメーカーも気になりますね…(笑)"order made"のメモページにあるメーカーでしょうか?

kazamashunsuke さんのコメント...

まぁなかなか厳しい話ですけど、皮膚感覚やDNAといった奥深いところで、現地の文化を服や靴に表出するようにできるかというと、数年の修行じゃなかなか難しい気がするんですよ。
但し、今後100年単位で見ていったときにどうなるか分からないので「あくまでも現時点で」と書きました。

ワインだと、ヨーロッパには100年以上、法律やら貴族の力やらで守り、作り上げてきた土地があるため、日本や新興国でいくらワインを造り続けても、その差は埋まらない気がします。
しかし、服や靴ならまだ可能性があるのではないか。
現地では貴族の数が減り、ビスポークにも新しい顧客が流入してきていると聞きます。
現地で刻一刻と失われていく技術や文化を、日本人が勤勉に守り続けたら、前述の通り、今後100年単位で見たらどうなるかは分かりません。

まぁ勤勉でオタクな国民性ですから、良い意味での作りの適当さとかは、永遠に真似できない可能性も十二分にあります。
すぐクレームが入りますからね(苦笑)。

エドグリ製パープルレーベルのスペクテイター、一昔前だと日本でも扱ってたみたいなんですよ。(ちゃんとシューツリーを付けていた頃。)
まぁその頃は買う気が無かったので、後の祭りです。

ビスポークメーカーは隠れて色々研究中です(笑)。
メモページはずっと更新していないため、あそこに記載のあるメーカー以外の可能性、大いにありです。
メーカーのサンプル靴と出来上がった顧客の靴、両方の写真を見比べながら、ここがいいかな?あそこがいいかな?とか妄想中です。

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